ほりはる

ラ・ラ・ランドのほりはるのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.7
人間、いつだって夢を見る。
華々しい音楽の幕開けとともに、憧れに向かって走り出す。
でも、音の魔法が解けたら、現実に戻らなくちゃ。
派手なものばかりじゃなくて、刹那的だからこそ、夢も音楽もいつだって美しい。

賛否両論あるけど、私はこの終わり方がとても好き。
2人がもし一緒にいれたなら…。観客の誰もが望む夢を、空想の中で叶えてくれた。
それだけで十分。
la la landってそんなまばゆいばかりの世界じゃないよ。切なくて、苦しくて、もがきながら夢を見る、そんな場所なんじゃないかな。

チャイコフスキーの1812の幕開けからして、選曲センス抜群。音楽、ミュージカル愛が詰まってる!オープニングから迫力のあまり涙がこぼれて、ラストシーンは泣きじゃくるほど。
ストーリーはいたってシンプル。でも何かを目指してる人には、たまらなく心に響くものがある、そんな映画です。
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