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ラ・ラ・ランドのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.9
周りがカップルだらけの待ち時間から漂う桁違いの綺羅綺羅した洒落乙さ_(´ཀ`」 ∠)_!
野郎1匹で来たのでチケットを買う勇気が出ない。
落ち着け俺。
今日はキングコングの予告編を見に来たんだ。
同時上映のララランドはあくまでついでなんだ( ゚д゚)。
そう自分に言い聞かせてカップルランドに分け入っていく。
ついでにヨハ少佐とマコノヒーコアラのPOPのとも触れ合ってきました。

「少しの狂気が違う色を作り出す」

漢っぽい映画のイメージを持つゴズリングに足すことの「セッション」のデミアン監督という計算式の答えはダッチ○イフも殺し殺されもパワハラスキンヘッドも無しのピカピカのミュージカル。

映画の感情表現のシーンを歌劇(過激)に置き換える極端な形態のミュージカル映画。それ故に歌のシーンが滑ると全体的に寒い感じになるけど、ララランドではノれるナンバーと新と旧のLAの情景のハイブリッドがグイグイ攻めてくる。

マジックアワーのトロ味のついたLA夜景を望みながらのダンスシーン(ゴズリングの動きが若干硬いような気が)、天文台での致死量レベルの甘いロマンチックシーン、邯鄲の夢的なラストへのシークエンス、兎に角セブとミアの心情に浸れる。

雰囲気で語ろうとしてる様に見えるゴズリングが少しエマの勢いに押されてたようにも感じるけど、冒頭の渋滞シーンでの2人の車の違いに象徴される相容れないものが溶けて混ざり合っていくストーリーは予定調和ながらも幸福感とビターさの高度な合わせ技が味わえた。

そして監督のJAZZの極小ストライクゾーン!
ケニーGが斬られたということはロバート・グラスパーやシネマティックオーケストラはアウトなのか?
好きなんやけどなぁ_(´ཀ`」 ∠)_。
セブが語った(若しくはセブに語らせた)JAZZ観から得た新しい見方も個人的には収穫だった。

見終わってみると救済措置も用意された苦さと甘さの共存する愛とそれとは別の形の幸せが味わえた2時間だった。(そして浸りすぎてポップコーンはかなり余った(;´Д`)。)

スピルバーグ監督!
ミュージカル映画がホットな内にボムシェルの映画化も頼んますm( ゚д゚)m。
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