明石の映画館にて。
いやぁ、ミュージカル映画、詳しくないんやけど好きなんですよね。
【ミュージカルについて】
オープニングから華やかなナンバーで攻めてくる!
真っ青な空!
色とりどりの衣装!
まさにアメリカンって感じのオープンカー!
ジャジーなミュージックにのってフラッシュモブの如く踊りだす人たち!
シザーハンズみたいな80年代のアメリカを彷彿とさせる感じでテンション上がるねー。
(数分後、メインキャストがスマホ使ってるのを見て、そこでやっと現代劇ということに気づく僕)
いやぁかなり大好物なんやけど、アップテンポでキャッチーな曲は最初だけで、あとは落ち着いた曲が多い印象。
ディズニーみたいにいろんな場面でワイワイ歌い踊るのをイメージしたてただけに、少し肩透かしをくらった気分。
でも全曲好きですけどね、サントラ買お。
【内容について】
もうね、ラストのラストでの2人の表情にやられました。
ほんの一瞬なんやけど、ここ最近で一番グッときたシーン。
まさにアダルトな青春映画ですね。
自分自身も現状にイマイチ満足しきれてない系アラサー男子なので、同世代の主人公たちの葛藤にかなり共感しました。
大人が夢を追いかけるのって難しいね。
現実とか、世間体とか、恋愛とか、経済的な事情とか、家庭的な事情とか、がんじがらめになって。
それでも夢を追い続けるのか、諦めるのか、ある程度のところで妥協するのか、見て見ぬ振りしてなかったことにするのか。
夢を追いかける体力も、周りの人たちの後押しも減っていくなかで。
どうなったら成功なのか、何が幸せなのか。
そんなこんなことが頭の中をグルングルン。
そのゴール地点のひとつみたいなものが、あの一瞬の表情に詰まってました。
思い出すだけで心臓キュって引きちぎれそう笑。
アカデミー賞ですよーすごいやろードヤっっ!!みたいなのを予想していただけに、この繊細な心情描写に一瞬でノックアウトです。
割と賛否両論のレビューをみかけるんやけど、とにかく今の僕の心境にマッチしまくってたのでこんな感想になりました。
でも、いつか次にまたこの作品を観たときには、違うことを感じるかも。
(深夜のナルシストタイムにこのレビューを書いたので、ややキモイテンションでお送りしました。)