sicklychic

ラ・ラ・ランドのsicklychicのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


気が付いて切なくなったのは「衣装」でした。

私の中で「君に読む物語」のイメージが強いライアン・ゴズリングさん、再び。

これでもか、という原色のパレードから、パステルトーン、そしてモノクローム。
「ずっと愛している」という言葉の意味。

20代半ばでどうしてもやってくる、岐路の選択で揺れる人生を、鮮やかにポップに描き出しています。言葉にしなくても、映画では伝わるのに。

最後のパステルトーンでのオーディション、自分へ、彼へ、そしておそらくオーディエンスへ、雪降るセーヌ川に飛び込んだ叔母のエピソード。今までの悔しさ、希望、全てを込めて歌い上げるエマに心打たれました。

個人的には「セッション」の方が面白かったけど、次回はどんなのを作るんだろう、と楽しみな監督さんです。
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