喜連川風連

ラ・ラ・ランドの喜連川風連のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.5
春のパートで全く物語に入れず、もどかしかった。どうもミュージカルは得意でないらしい。予定調和的な要素現実離れした幸せ感がどうも退屈。

だが、秋から冬にかけての心の揺らめき、たゆたいそして物憂げな音楽。明るさの中にほんのり寂しさを混ぜ合わせるジャズ音楽、そのどれもが心地よかった。

加えて素晴らしかったのがカメラワーク。

ボケを使った視点誘導。定点アングルで夜から朝へ。ドアからドアへ滑らかに回ったり、料理を真上から撮ったりととにかく飽きさせない。

ラストシーンの美術道具によるもう1つの未来の演出に鳥肌。

映画のために作られた映画だった。
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