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ブラフマンのCinemanのレビュー・感想・評価

ブラフマン(2015年製作の映画)
3.0
『ブラフマン』
箭内道彦監督
2015年公開 日本
鑑賞日:2023年4月1日 u-next

箭内道彦監督が一人でカメラを担いでメンバー4人へのインタビューとライブハウスやリハーサル・スタジオでの演奏風景にちらっとメンバーの日常生活を捉えた117分のドキュメンタリー。
箭内監督は最初で最後の監督作品ですと述べている。

【Story】
1995年に結成され
今もなお熱狂的な人気を集めるハードコア・パンク・バンド“ブラフマン”
多くの人が恐れ、心酔するそのカリスマ性
だけどぼくが知っているブラフマンはこんな感じ
(といった箭内監督のモノローグからこの映画は始まる)

楽屋でスマホでゲームに興じるメンバー

愛妻弁当を食べるメンバー

スタジオらしきところでギターをつまびくメンバー

弁当の中身について話しながら夜道を息子と歩くメンバー


川原を歩く4人のメンバー
(上記画面に被って再び箭内監督のモノローグ)
この映画はぼくがたった一台のカメラで撮ったブラフマン
愛すべき4人の最初で最後のノンフィクション。


満員のライブハウスで大音量の演奏場面。
そして、
メンバーへのインタビュー、
ライブハウスでの演奏シーン、
メンバーへのインタビュー
リハーサルのシーン
関係者へのインタビュー
ライブハウスの演奏シーン
メンバーの家族へのインタビュー
メンバーの日常風景
仲間のミュージシャンへのインタビュー

という117分が続いてブラフマンというバンドの光と影が
少〜し見え隠れしてくる。
オリジナリティのある彼らのサウンドが聴け偽りのない言葉を聞き、
まったく退屈せずに観られた素敵なドキュメンタリーだった。

【Trivia & Topics】
*監督が投げかける質問に静かに答えるメンバーたち。
「バンドとは何?」という質問に答えて「日常かな」と答える。
朝起きるでしょ、葉を磨くでしょ、朝飯を食べるでしょ、家を出るでしょ、ライブをやるでしょ、うちに帰るでしょ、寝るでしょ。だから日常。
なんでみんなバンドやらないのかな。

20年前から音楽をやることが日常になっている4人の清々しいメンバーの姿を捉えた心地よいドキュメンタリーです。

【5 star rating】
☆☆☆
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