余談だけど『ファーゴ』の所為で、冒頭に「これは実話です」宣言されると、違う意味で身構えてしまう私がいます。ファーゴめ。
さて本題へ。
まずはとにかくサルーが可愛すぎました... 本当にかわいい...
こんな小さな子が1人で... 心細いなんてものじゃないでしょう...
何度も「兄ちゃん」って呼ぶの、切なすぎて...
前半は、5歳のサルー視点で、インドの社会問題についてもたっぷり見せてくれた作品でした。
そして結末を迎えたのち、ラストに流れるテロップが、それはそれは良い仕事をしている。
個人的にはテロップの内容だけでも4度の衝撃があったわ...
LION タイトルの意味がわかった瞬間が心地良かった。腑に、落ちる、感じ。
【以下ネタバレ含みます】
駅の窓口で必死に「ガネストレイ！」って伝えてるのに、周りの大勢の大人が全く助けてくれないどころか、邪険にさえするの、本当に心が痛かった。
段ボールを分けてくれた男の子、どうか無事であって欲しいな... あれしんどかった... 悲しい... つらい...
子ども達が捕まって、ひたすら怖くて怖くて、これはいったいなんなんだろうって思って調べてみたら、人さらい... 恥ずかしながら、こんなふうに問題が蔓延している事を全然解っていなかった... 人身売買が平然と行われているなんて。
そしてヌーレが現れた時は「あーこんな世の中でもやっぱり優しい温かいひとっているんだなあ...(感動)(涙)」と思ったのにいいいいいい！私の感動を返せええええええええ！
なにが人助けの好きないい人だ！！！よ！！！
「いい所に行こう」っていう奴の「いい所」は大体「いい所」じゃないと相場は決まってるんですよ...！！
1人で知らない場所を彷徨って、そんな状況で「母ちゃん ごめんね」って言葉が出てくる5歳の男の子。なんていい子なの...うっ...(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)
サルーは運動神経が良くて、力もあって足も速い、頭も良くて賢い、優しい思慮深い子なんだと思う。
そして確かに運が良かった、こんなに素敵なご夫婦に出逢えた事自体もだけど、このご夫婦に出逢えていなければ、故郷を探し出すことも叶わなかったと思うから。
スーとジョンのもとに迎えられたサルーが本当にかわいくて仕方なかった。そうだよ、子どもはこうして無邪気に笑っていてほしい。
そんな感じで大人になって、自分が何不自由なく、たまにこんなのは贅沢だと思うくらいの生活をできてしまうほど、故郷の家族を想ってしまう気持ちはよく分かる。
再会を果たしたシーンでは、鼻の奥がツーンとなって、思わず涙がでた。
数ある実話ものの中でも、個人的には色々な点でクオリティが高いんじゃないかなと感じました。素敵な作品でした。
p.s.
ジョン役のデビッド・ウェナム氏いけめんすぎませんかあああああ！！！素敵すぎる〜はあああああ。お顔が最高に好き←
