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LION ライオン 25年目のただいまのcrnのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画化したくなるのがよくわかる、嘘のような実話。でも観てみたら、グーグルアースのくだりよりも、キャラクターに魅せられていた。

5歳のサル―の可愛らしいこと。家族の前での自信と幸せに満ちた姿も、状況が変わって行く中で危険を感じたり頼れる人をかぎ分けたりする姿も、すべてひたむきで愛らしかった。
ニコール・キッドマンは養子を育てる母親の不安や責任の重たさをよく見せていた。血のつながった兄弟と養子先での兄弟は、陰と陽のように描かれるけど、どちらも個性が立っていた。

サル―がともに眠ったり肩を寄せ合った子どもたちの多くが、そのまま死んでいったり、路上生活を続けていることは明らかで、「自分だけが幸せになっているのが耐えられない」と言ったサル―の言葉が、私(たち)に向けられているように思えた。
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