ぜん

LION ライオン 25年目のただいまのぜんのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【25年越しに実母と再会した実話】

~ あらすじ ~
舞台は1986年インド。
主人公である5歳のサルーは母、兄、妹と貧しいながらも幸せな暮らしをしていた。

ある日、兄と出稼ぎいくため列車に乗る。
兄が働く場所に着いたときサルーは熟睡。
仕方なく兄は「そこにいとけよ」と言った。
起きて兄を探しているときに乗り込んだ列車で疲れて寝てしまう。
停車したら1600キロ離れた土地であった。

その土地で放浪した後に孤児院で保護される。
そしてサルーは幸運にも里親が見つかる。
里親とともにオーストラリアで25年の時が経つ。

再び実母や兄弟と会うことができるのか?
物語の最後にはタイトルでもあ「LION」
の意味も明らかに。

~ 感想 ~
25年もの時を超えて実母に会うという実話。
涙なしには見られませんでした。

インドでは人身売買や売春が常態化している中、良い人たちとの出会って良かった。
インドでは毎年5万人の子供たちが失踪しているという事実がある。
多くの人はサルーのように良い人生を歩むことができない。
そういう現状を変えていかないといけない。

その状況を変えようと物語の続き、その後のサルーは様々な取り組みをしている。
現在、サルーは海外で養子縁組で講演活動を行う傍ら、インドで孤児院を運営している。
自らの経験から同じような人を増やしたくない。
そういう強い思いからこの活動をしているのだろう。
何にせよ将来有望な子供が可能性を奪われることがあってはならない。
今後改善されていってほしいものです。

技術の進歩は現代に必ずしも良い結果をもたらしているとは限らないが、Google Earthの発明によって見つけることができたというのは偉大な発明だと思いました。
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