カメラはひたすら少年の背中を追いかける。少年は常に硬って、肩甲骨が上がりっぱなし、腕は硬直させたまま動かない。人の顔を見て話すことができず、コンビニでしか食料を調達する術を知らない。風呂も入らず、髪も切らない。それが正しいのか間違っているのかも分からない。世の中のことを何も分からないまま放り出された少年をカメラは執拗に追いかける。もう、最初の歌(あれは長すぎる)からの、コンビニでレジ打ちする少年を見ているだけで、なんだか胸がヒリヒリした。何度も観ることを拒絶したくなる。本当にしんどい映画体験。DVDで鑑賞して、少なからず早送りしてしまった事をここに正直に述べておく。

🖇️

撮影中、主人公の男の子は役作りのために1日1食のみ、宿泊は誰もいないユースホステルに1人、お風呂も禁止されていたらしい。
映画で観た食べ物はだいたい食べたくなるけど、しばらくメロンパンとチキンラーメンは買わないんだろうな〜〜