ジェイは恋人のヒューと肉体関係を持つが、その後、ヒューより性交により「呪い」がジェイに移したことを告げられる。「呪い」は人型の「何か」に姿を変え、ジェイを追いかけ、捕まると殺される。そして「何か」はジェイにしか見えない。ヒューは「呪い」を説明するとジェイの前から行方をくらました。ジェイはそれ以降、人の姿をして追いかけてくる「何か」に恐怖し、逃げることになってしまった。
性交によって移る「呪い」という仕掛けがユニークで、容易にできることではないため、「呪い」を移された人の危機感は非常に高いと想像できる。また、追いかけてくる「何か」が真っ直ぐ歩いてくるシーンが非常に怖い。「呪い」を移された人にしか見えない、というのも巧妙で、他人に助けを求めようとしても理解してもらえない。本作では妹や友人に助けてもらっているけど、普通はまともに信じてもらえないだろう。
「呪い」の仕掛けだけでストーリーがこれだけ面白く、また怖くできている本作は非常に稀有な作品ではないだろうか。「呪い」の根源については描かれていないが、なくとも充分面白い作品だと思います。
