「ヤツはあらゆる姿に変わって君を殺しに追いかけてくる。理由、ましてや正体なんてわからない。ヤツから逃れる術はただ一つ。他の誰かとヤる事だ」
ざっくり言えば呪怨的なオカルトホラーサスペンス映画なのだけれど、
結構露骨にセックスとの因果があることで、男女の心理描写が奇妙なリアリティが出ているのが面白かった。
登場人物全員がそこまで美男美女じゃない分、ハリウッドハリウッドしてなくて生っぽい違和感や自然な怖さがあったと思う。
パニックホラー的な驚きや緊張感はちょっと自分には足りなかったけど、意外とジャパニーズスリラーなテイストに仕上がっている気がして肌に馴染んで楽しめた気がする。
結局IT(ヤツ)の定義が曖昧のままだった気がする…というか多分そこは日本とアメリカの幽霊観の違いなんだろうなと思った。
いろんな意味でラストカットの距離感は絶妙な落とし所だった。