まいこ

メアリー・コムのまいこのレビュー・感想・評価

メアリー・コム(2014年製作の映画)
3.7
機会があれば女性は
どんな分野でもトップになれる

貧困の中で育った少女が、父親の反対や周囲の偏見、男尊女卑のインド社会における葛藤など、数々の困難に打ち勝ち、ボクシング選手として成長していく。伝記映画。

スポーツ選手という職業、女性のキャリア、インドとは?の3つが柱。比較すべきではないが『ダンガル』のようにTHE・スポーツというより、育児と職、人種と国の誇りについて考えさせられた。夫とコーチの支えは唯一無二。
インドという国でスポーツと家庭の二つを両立させるのって壁が幾つも立ちはだかっていただろうに、本当に運と機会に恵まれた幸せな方なんだろうなぁというのが正直な感想。後半、子供を授かった場面以降、スポーツ選手でなくとも女性であるならば共感を得る瞬間が沢山あった。

メアリー・コム本名マングテ・チュングネイジャング・メアリー・コムを演じたのはニック・ジョナスの嫁でもあるプリヤンカー・チョープラー。鑑賞後、というか本編終了後に実話あるあるな本人映像が流れるのだが、まっっっっっっぅっぅっぅっつっったく似ても似つかなくて驚き。そもそも彼女(メアリー)の出身地、マニプール州というのはインド北東端でミャンマーの国境に接しているため、土地柄で言うと日本人に近い容姿をしている方もいる。村と作中のメアリーが浮いているように思われていたのはそういうことだと思う。あとボコスカ殴られても随分小綺麗なのも、わりとエピソードが細切れなのも、ちょっと気になった。スタント無しのボクシングは純粋にスゲェ。ただ流石にラスト15分はメンタルの落差と過度な演出には引いちゃった‪(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆
まいこ

まいこ