湯っ子

山河ノスタルジアの湯っ子のレビュー・感想・評価

山河ノスタルジア(2015年製作の映画)
3.6
“GO WEST”に始まり、“GO WEST”に終わる。
西欧社会への憧れと、中国人としてのアイデンティティに揺れる人々を描いているように感じる。
チャオ・タオのコントみたいなポニーテールの若作りと、似合ってないゴージャス巻き髪に違和感を感じつつ観ていたが、ラストシーンで全部許せてしまう。中国の民芸品のお人形さんみたいなこの人は、簡素で質素なルックでちょっとヘンなことをするのが似合う。


できごとの記憶はなくしても、愛された実感はその人のなかに残る。
会いたいと思う、愛していると思うあなたがいる、それだけでいい。あなたは必ずしも私のそばにいなくてもいい。あなたが私を忘れても、それはしょうがない。
たとえ私があなたを忘れたとしても、あなたは、私のなかに、ずっと、いる。
湯っ子

湯っ子