Donatello

アウトポスト37のDonatelloのレビュー・感想・評価

アウトポスト37(2014年製作の映画)
2.9
若干大作感を漂わせるパッケージですが、勿論期待を裏切らないB級度です。

宇宙人が地球に侵略してきてはや何年系の映画も『世界侵略:ロサンゼルス決戦』みたいに色々ありますが、ビジュアル的には『スカイライン』であり、プロット的には『スクリーマーズ』のような、要はごった煮。

今から10年後くらいの未来設定ですが、場所は中東で、世界平和部隊みたいなのフリをしたほぼ100%米軍です。

まさかとは思うけど、戦争モノ撮ろうとして、途中からエイリアンモノに切り替えました、と言われても全く違和感を感じない雰囲気。

エイリアンとの交戦地域の最前線なのに、兵士に対するインタビュー形式のモキュメンタリー方式をとっている事もあって、割とのんびり。
戦闘シーンが全体の4分の1ないんじゃないか。

こういうSF構成なら、未来的装備にこそその存在意義があったりするかとは思うのですが、それすらない残念な展開。

全然面白くないという訳ではないだけに、凄く勿体無いなと。

エンドロール後の映像は、「最初からその雰囲気で作れよ!w」というものだけにやっぱり残念です。

ただ、自主制作において、あぁそういうトリックを使えば上手く誤魔化せるな、といったアマチュア映像製作者向けのお手本が良い面も悪い面も両方揃っている作品なので、そういった系統の方が悪態つきながら観るには最適です。
Donatello

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