ネタバレ
深みはないがテンポよく各エピソードを描写
まずまず楽しめる星三つ。
武田鉄矢はまんま金八先生。決して好みのタレントではないが、役者としてはやはり安定感あり。難癖をつける余地は見いだせなかった。
悪たれ学生に活を入れられるキャラとして全く無理がなく、終始だらけない引き締まった雰囲気を醸成しえたのは彼の役者としての地力と言えるだろう。
東北秋田にはまずいないタイプの熱血九州男児として妙齢女子にもてもてという設定も違和感はなく、あべ静江の意を汲んであげなかったのは罪とさえ思えたほど。(農家婿入り兼教師の困難さを思えば仕方なしか・・・)
お節介な代筆ラブレターで一度振られた女教師とはどうやら肯定的な進展がありそうな雰囲気のままエンドとなる。
わき役陣もそつのない配役、多数のエピソードもテンポよく要領よくまとめられていた印象。その分深みには欠けるが文句をつけるほどのことではない。
教師を主役とした青春学園ものとしてはオーソドックスな完成度と言えるのではないでしょうか。
古き良き昭和の香りが芬々と漂うロケ地・秋田角館の魅力も大いに感じられた。
しかし、現代の陰湿いじめを主題とした学園ものと雰囲気が全く異なることにため息が出る。40年の隔たりを深ーく考えさせられた。
002005