アクションは凄いがドラマは雑、タイ映画のいつものやつ。
特に理由もなく最初から強い兄(ダン・チューポン!)と、トレーニングビデオを見ただけで強くなった弟が両親を殺した仇を追う復讐ものだが、途中からボディガードものに変貌したりしてジャンルがあやふやになる。
あまり深く考えてはいけないのだろう。
肝心のアクションはCGの雑さがやや気になるものの、スタントマンを本気で殺そうとしているとしか思えない殺傷能力の高いエグいスタント満載。
FPSを実写でやったようなガンアクション(ライフルを2丁拳銃で至近距離に使用という武器のセレクトミス感がゲーム初心者っぽい)と、完全に炎に巻き込まれている爆破シーン、フライドチキンの骨で首を掻っ切る殺陣など、殺意マシマシなアクションは一見の価値あり。
また、一瞬ではあるが、『マッハ!ニュー・ジェネレーション』のあの超華のない主役とダン・チューポンの夢の対決が実現しているのも注目。
余談だが、途中どう考えても死ぬような怪我が縫合も無しで薬草を塗りたくると治る描写があるが、いくらなんでも漢方に幻想を持ちすぎではないだろうか。
もしかしてギャグでやっているのか?