ひろぽん

ワイルド・スピード ICE BREAKのひろぽんのレビュー・感想・評価

4.6
『ワイルドスピード』8作目

キューバのハバマでレティとハネムーン中だったドミニクの元にサイファーという女性が現れ、仕事を手伝うよう命じられる。ドミニクの裏切りにより仲間の1人であるDDSのボブズ捜査官が投獄されてしまう。その裏には謎のサイバーテロリストの存在があった。ファミリーはドミニクの暴走を止めるため奮闘していく。果たして崩壊するファミリーの行方はどうなるのかという物語。


舞台はキューバ・ハバマ、ドイツ・ベルリン、アメリカ・ニューヨーク、ロシア・ウラドビンへ

ベルリンの反体制派組織からドミニクファミリーとホブスが手を組み、全ての街の電力を止めるほどの威力がある装置「EMP」を奪還しミッションが無事成功したかに思えた。だが、サイファーの陰謀によりドミニクが兵器を奪い裏切る形となり、それをドミニクファミリーとショウ兄弟が手を組み阻止するというストーリー。

なぜドムがサイファーに手を貸したのかが分かると家族愛を感じられるが、それでも自分のファミリーも危険に追い込んだ責任は大きい。仲間に牙を向いたとしても信じ続けるファミリーの温かさはいいなと思う。

今作の最大のアクションシーンの見どころは、雨のように大量に降り注いで破壊される車たちや、終盤の迫り来る巨大な潜水艦を相手に割れゆく氷の上で激しいバトルを繰り広げていくところにある。そして、核兵器というワード出るくらい規模が大きくなっている。

ICE BREAKのタイトルの意味は後半になってから分かる。

車を使ってどうやって撮影をしているか分からないくらい車が破壊され、アクションのスケールもシリーズを重ねるごとに大きくなっていく。街のチンピラが世界を救うヒーローに成り上がって行く姿は不思議な感覚になる。

カーレースだけに焦点を当てるより、車を使ったアクション映画という位置づけに変化させたことで万人受けする作品になったんだと思う。

前作でバチバチやり合ってたデッカード・ショウが味方として参戦するのは心強いが、仲間のハンを殺した相手とよく手を組めるなと感心する。そして、好きなキャラだったエレナの扱いが雑すぎてショックだった。

ジェイソン・ステイサムがベイビーのお守りをしながら戦っていくアクションシーンが今作最大の魅力。ステイサムの戦闘中にベイビーと話す時の表情の変化の差が面白く、それに反応してくるベイビーが可愛すぎた。ベイビー×ヘッドホンの組み合わせは神🎧 ⸝⋆

敵役のサイファー演じるシャーリーズ・セロンは美人悪女役がムカつく程似合いすぎてるし、ジェイソン・ステイサムが冷酷な男からホットな男にキャラ変してた点も良かった。

何より前作で亡くなってしまったポール・ウォーカー演じるブライアンの名前を登場させ、まだ作品の中で生き続けさせているところが良かった。そして、ドムの子どもにブライアンと名付けるシーンにはグッときた。

車を勝ち取るより尊敬という称賛を貰うドムのカッコ良さが表れてたシーンが好きだった。

ポール・ウォーカーが不在となった作品で物足りないかと思っていたが、それが気にならないくらい面白かった。

エンディングで流れるG-Eazy & Kehlani の『Good Life』での終わり方は神曲で最高♪

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8作目で登場する車は、

ダッジ「チャレンジャーSRTデーモン」

ドミニクが乗っていた黒色のプリムス「GTX」
、68年式ダッジ・チャージャーを雪上仕様に特別フルカスタマイズにしたモデルの「アイス・チャージャー(ダッジ・チャージャー)」

ローマンが乗っており横転させられた白と茶色のツートンカラーのベントレー「コンチネンタルGT」

テズとラムジーが乗っていたメルセデスAMG「GTS」

ローマンが一目惚れしたオレンジ色のランボルギーニ「ムルシエラゴLP640」

etc.....
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