ゆかちん

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバーのゆかちんのレビュー・感想・評価

2.8
「なんかクリスマスぽいことしなきゃ!お、ファルコン(アンソニー・マッキー)だ!」と視聴開始。

くだらない男3人のドタバタ劇的な感じなんだけど、思いの外ファンタジーな仕上がりで、これはクリスマスに観るべきやつ…逆にクリスマス以外で観ると魅力半減するやつやなと笑。

あちこち散りばめられた色んな映画への言及や小ネタがまたいいね。
頭空っぽ映画かなと観てたけど、なんだかんだで強い絆がある友情ていいなってジンワリくる作品でした。

主演3人もやけど、カメオ出演含め、今観るとあちこちの作品で見かける俳優ばかり。そんな彼ら彼女らには友情出演的なのもあるのかな?なんか、映画全体に仲間内のグルーヴ感が溢れてて、そういうノリが良きでした。



10数年前に両親を亡くし天涯孤独の身となったイーサン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。そんな彼の幼馴染であるアイザック(セス・ローゲン)とクリス(アンソニー・マッキー)は、彼が寂しい思いをしないようクリスマス・イブには毎年ハチャメチャなバカ騒ぎを繰り広げ楽しむことに。
しかし時は流れ、クリスはアメフトのスター選手になり、アイザックにはもうすぐ子供が産まれようとしていた。
そんな中、相変わらず定職も持たずフラフラしているイーサンは、長年探し求めていた選ばれた者しか招待されない秘密のクリスマス・パーティ「ナットクラッカー・ボウル(くるみ割り舞踏会)」のチケットを偶然手に入れる。クリスマス・イブを共に過ごすのは今年で最後にしようと約束した彼らは悔いが残らないよう、今までで一番の大騒ぎをするためニューヨークへと向かうーー。



いやー、出る人出る人、見たことあるなと。
主演3人はもちろんのこと、イーサンの元恋人役のダイアナは、リジー・キャプラン。グランドイリュージョンに出てた人だ。
ダイアナの友達サラはミンディ・カリング。オーシャンズ 8に出てた人。
あと、本人役でマイリー・サイラス。
あとあと、サラの良い感じの相手のジェームズにジェームズ・フランコ。
ジェームズ・フランコ、それで良いのかw
セス・ローゲンとイチャイチャしてたの、リアルでも友達らしくそれがまた面白い。

クリスからヤクを盗む人含め、女優陣はコメディ作品によく出てる人が中心なのかな。テンポ感が凄まじい笑。

あと、何と言ってもミスター・グリーン役のマイケル・シャノンが渋くてカッコ良かった!小物から大物まで悪役が多めの印象だったけど、こんなミステリアスな雰囲気も上手いんだな〜。
グレートギャツビーを読んで、てのがイイね。映画はそんなにやけど、レオは最高てw

ずっとミステリアスだったけど、そういうことなのね、という突然のファンタジー。
全てを見通して彼らを導く感じがとてもかっこ良かった。


あと、アイザックのユダヤ人ネタがw
「俺たちはキリストを殺していない!」と絶叫してキリスト教会から出ていくのもウケたけど、流れでメサイアを十字架に張り付けるような怪我させて、(メシアだけにユダヤ人が)また責められる!て頭抱えてるのも面白かったw

なんかヤクって楽しいんかなと教育上良くない描写ばかりでしたが笑、キマッてるアイザックがなんともぶっ飛んでて面白かった。さすがセス・ローゲン。

アンソニー・マッキー、真面目な役も多いけど、ファルコンの時にも垣間見えるコメディセンス、やっぱいいねw
人気者になって、人気者の新しい交友関係にしがみつこうとしてたけど、自分にとって誰が大切な友達かしっかり見つめるところもよかった。

ジョセフ・ゴードン=レヴィット、大作映画では賢い役とか、正義な役が印象的だけど、こういうダメな奴もしっかりうまいw
本人に近いのは堅い役より、こっちなのかな笑。

なんだかんだで、アイザックの奥さんが一番良い人だな。
あのアイザックのヤクで決まった時の暴言動画を見て笑ってしまうところとか。
心が広い。良い奥さんだ。


「俺たちがお前の新しい家族だ」
…そういう友達は、何者にも代え難い宝物だなぁと思いました。
ゆかちん

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