この大逆転劇を「華麗なる」とポスターにつけた人に対してあまりに作品への敬意が足りないなと憤りを感じてしまう。その方が売れるからという意図は分かるけども。
案の定海外のポスターには書かれてない。
彼らが成功を確信した時、この世は大量の失業者と家を無くした人で溢れた。それを理解してるから、ブラピは自分達の成功を喜ぶべきではないと仲間を叱責し、スティーブカレルは成功を手にするのを躊躇った。
この映画は、リーマンショックが起きた原因がどんなに詐欺的で馬鹿げたものだったのか、私利私欲に満ちた金儲けのツケを誰が払わされたかを告発し二度とこんなことが起きないようにしなければという主張に満ちたものだと思う。映画最後のメッセージがそれを物語っている。
スティーブカレルがリーマンショックが起きると確信するシーンがすごく良い。
バイスでも感じだけど、監督のテンポよし、ユーモアMAXの演出は見ていてホントに楽しめる。