2007年代の経済ショック、実話をもとに作られている。
知識のない人がわかるよう、最初から最後までわかりやすく受け入れられるような作り方、じゃないのが面白かった。
「金融業界では難解な説明のほうが、説得力がでてヨシとされる。」
的なセリフも出てくる。時にわかりづらくすることで、当時の業界の雰囲気が伝わってくる気がした。
私たちのわかる範囲内で、この人は悪、この組織は善、て完璧に二分法にされない感じが痛快だった。
もちろん悪な組織も出てくるんだけど、悪の会社員がバカなまま商品を売っていたり(自分が行っていることが犯罪という認識がないとか)、正義の側のリーダー格が悩みに悩んだり 等等。
問題提起ばりばりの社会派映画。
この作品のヒーローとは、チャンスを耐えて耐えた得た人。ヒーローの存在より、悪者の自滅(こんな悪事がまかりとおってたまるか!)に焦点があたっているような。
こういう重くてポップな作品、もっと観まくりたい!