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マネー・ショート 華麗なる大逆転のzushiのレビュー・感想・評価

3.8
最近ハマっているPodcast番組「News Connect」の6/19放送回にて、IGPIの塩野誠さんが「金融教育に良い映画」と仰っていたので、勉強のために観てみました。

金融弱者の私にはひたすら難しかった、、、!
途中で止めつつ専門用語の意味を調べながら観てましたが、それでも置いてけぼりになっちゃいました。

とは言え、2008年にリーマンショックが起こる直前、直後の金融業界の雰囲気の一端を感じ取ることができたのは良かったです。
多くの人々が住宅バブルを楽観視している中、ごく一部の数人が破綻の兆候を掴み、それをチャンスと捉えて水面下で暗躍する。
群像劇のように、各々が色んな思惑をもとにあれこれと動き回っている様子は観ていてワクワクしました。

しかし、中盤のワクワクから一転、バブル崩壊後は悲壮感漂う雰囲気の中あっけなく終幕を迎えます。
邦題の「華麗なる大逆転」感は全くありませんでした。
タイトル詐欺やめて!ってなりました。笑

まあ、この事件では損害を被っている側の人たちが大部分を占めているでしょうから、「華麗なる大逆転!!フゥ〜〜⤴︎⤴︎」みたいな描き方はさすがにできないんでしょうね。
本人たちも、世界が大崩壊している中で大金を手にしても手放しには喜べなかったでしょうし。

なんとも言えない世の無常、盛者必衰感をしみじみと感じました。

途中、登場人物がカメラ目線で「これは虚構で、実際はこうでしたよ」と前置きしながら虚構を演じる、みたいな演出にはクスッとしました。
難しい題材でしたが、こういうユーモアのおかげでなんとか最後まで観れました。

カタルシスを期待すると肩透かしを食らいますが(なんかダジャレみたい)、歴史を学ぶにはやはり良い映画な気がします。
これを機にもっと勉強して、脱金融弱者を目指していきたいっす、、、!
zushi

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