しゅん

セザレのしゅんのレビュー・感想・評価

セザレ(1978年製作の映画)
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デュラスの短編①
コンコルド広場の彫像たちを映す砂漠色の風景。固定された像の奥で蜃気楼のように揺れ動く通行人。繰り返される「セザレ、セザレア」の響き。18歳の少女の物語は今では2000歳で、巨大な少女を刻んだ石の曲線は(工事中の?)鉄の直線に支えられている。歴史の重層性をさらりと表現する10分の詩。

回るカメラの心地よさをよく覚えている。あとすごいヘンテコなバランスの彫刻があった。
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