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ブラックフット クマ地獄のediのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックフット クマ地獄(2014年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

イキって彼女にいいとこ見せようとして、誰も行かないような森の中に連れて行き、エラいことになる話。

森は俺様の庭とでも言いたいのか、森林公園の案内所のおじさんに地図を勧められても、いらないよ、ここには詳しいから、と断る。
アウトドアに慣れてない彼女が、良かれと思って持ってきた熊撃退スプレーや車用の発煙筒も、おいおいなんだこれ、まあ、いらんけど持っとけ、みたいに鼻で笑う。

言うことがいちいちイラっとくる。
挙句の果てに、あんなにイキっていたくせに、道に迷う始末。
おまけに熊まで出てきて、オロオロ。

こんなやつは熊にでも喰われちまえ!って思ったら、念が通じたのか、ほんとに喰われちまった。って、ジャケ見たらわかるじゃん。て、ことよ。
これ、ネタバレになるのかなぁ。一応ボタン押しておこう。

実話だそうで、淡々と描いていると思ったら、凄惨なシーンは、思いのほかリアルでむごたらしいのでご注意を。



”実話”というのを振りかざした映画の宣伝の仕方っていうのが、あんまり好きではない。
もちろん、実話ベースの素晴らしい作品も多いし、面白ければそれはそれでいいし、実話だからこそ臨場感があったり、実話だからこそ考えさせられたり、心に迫る名作が生まれたりするのはよくわかる。
ただ、モノによっては脚色や演出によって、とんでもなく実際とはかけ離れたものになっている場合も多々あるのではないかと思うのだ。
つまり、変な話、実話は嘘が多いということ。

かつて大ヒットした「宮廷女官チャングムの誓い」なんて実話とされているけど、歴史書に「チャングムという医女がいた」と書いてあっただけで、あの壮大なドラマになっているのだ。
なので、単純に実話なんだから本当にあったこと、と思いこむのは注意が必要ではないだろうか。

それに対して、これも変な話だが、フィクションは嘘が無いと思う。
フィクションの物語に出てくる人物は、いい人は本当にいい人だし、悪者は悪い奴だ。
続編やスピンオフで違う側面を暴かれない限り、見た通りの人物と言っていいだろう。エピソードにも嘘はない。
なので、実話の映画化を観てる時のように、実際はどうだったかしら、と思わなくて、心置きなく物語を堪能できるのではないかと思うのだ。


長々と失礼しました。「そんなこと、わかっとるわい!」と言われるのも承知で、勝手なことを書いてしまいました。怒らないでね。
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