荒川自転車乃介

弁護人の荒川自転車乃介のレビュー・感想・評価

弁護人(2013年製作の映画)
4.3
実際にあった事件をモデルにしたドラマとしても、娯楽作としても、非常に良くできた作品。
どこまでが真実なのかはわからない。しかし、前半で主人公のコミカルな部分を見せて、読者に共感しやすくしたうえで、後半は一転、スリリングな展開に持ち込む方法などは、日本の脚本家も学んだ方がいい。
まあ、日本では政治的な事件を扱った映画が少なすぎるので、関係ないと思われてしまうかもしれない。
韓国ほど、政治的な激しい事件が日本の戦後はなかったかもしれないが、例えば公害の映画が今作られたっていいと思うが。
今回の映画ではソン・ガンホの演技も光る。彼だけでなくて、他の役者も非常にうまい。
韓国映画の底力を感じる。
日本の映画界にも頑張ってもらいたいものだ。