チッコーネ

弁護人のチッコーネのレビュー・感想・評価

弁護人(2013年製作の映画)
3.0
盧武鉉前大統領の弁護士時代を描く作品なのだが、なぜか役名は変更するという韓国映画ルールを踏襲。
ソン・ガンホは本作に出演したことも大きな要因になり「クネのブラックリスト」入りしたらしいが、朴槿恵は恩赦でとっくに出所済み、また廬武鉉は退陣後にもろもろ追及された果てに自殺していたりと、韓国政治界を取り囲む陰謀や闇は深すぎ、何が真実で何が正義なのかわからないが…、本作は「比較的史実に忠実」と評判を得たらしい。
冒頭の何気ない1シーンで「この人が主役!」と言わんばかりにガンホのクローズアップを多角的に捉える編集と、法廷場面でグルグル360度回る撮影が印象的。
また美談部分より、ハードな拷問場面に挑んだイム・シワンの健闘や、青い照明に浮かび上がる憎々しいクァク・ドウォンの印象が強い。