もと

弁護人のもとのレビュー・感想・評価

弁護人(2013年製作の映画)
3.8
PKを観たくて映画館に行ったのだが売り切れだったのでこちらを鑑賞。

弁護士としての主人公の成長を描く傍ら、冷戦時代の共産主義の弾圧を受ける韓国の社会情勢と、弁護士として理不尽な弾圧に抵抗する主人公の姿を描く。
韓国映画は初めて観たが、かなり深いテーマを扱う作品だと感じた。
ストーリーとしては王道だが、ラストの展開は予想外であった。当時の社会問題を浮き彫りにしつつ、ストーリーを通じて主人公の成長を描くことで、それに対抗する主人公の逞しさが伺える。
またキャストの演技力も高く、裁判のシーンのセリフの中で心に響くものがあった。
人間の尊厳とは何か、ということを考えさせられる作品。
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