たき

東京無国籍少女のたきのレビュー・感想・評価

東京無国籍少女(2015年製作の映画)
2.5
いろいろ言われることもあるけれど、押井守好きなのですよ。
って、相変わらず評価低いなをい。戦々恐々としつつ観ました。

しょっぱな普通の学園モノかと思いきやなにやらおかしい。不協和音を映像にしたらこうなった。みたいな。
まずいぞこれはよくある意識高い系のふいんき映画かと思いきや、けどがんばって30分がまんして観たところで腑に落ちます。

相変わらずの押井守。ビューティフル・ドリーマーは健在といったところか。

けど、さすがにもう手垢のついた展開というかネタというか、個人的には好きなんですけどね。
このテのおはなしは夢から醒めるキッカケが重要(というか見せ場)だと思うのですが、なんとなくふわっとしてたのがちと、ざんねん。これなら「リトルバスターズ!」でいい。←誰も知らないからな。

りりィがたぶん肝だとは思うのですが、そこまでの絆を感じなかったし、オブジェと絡めて行間読まないといけなかったのかもですが、やはり苦手です。少なくとも俺には無理でした。

とはいえ全編にですな、モーツァルトですよ。ピアノ協奏曲の23番。K.488。めちゃくちゃ好きで。いつもレクイエムというかラクリモーサと間違えちゃうんですが。←ほんまに好きなんか。
ほとんど全編に渡って流れてるんで、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いじゃないや、あばたもえくぼ的についついスコアプラス五万点くらいしてしまいそうになるのをぐっとこらえました。

清野菜名が圧巻のJK無双でしたな。スタントはなしなんでしょうか。
しばしばもたついてるとことかあったはあったですが、そもそも敵を盾にしたり踏み台にしたり殺陣自体がテンポよくてかこよかたです。予告先に観ちゃったから衝撃度半減だったのは玉に瑕。
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