にょいりん

赤い玉、のにょいりんのレビュー・感想・評価

赤い玉、(2015年製作の映画)
1.0
売れなくなった壮年の映画監督が学校で映画を教えつつ愛人の家に転がりこんで映画を学ぶ学生に蘊蓄を語りながら、自分の観たい映画のシナリオを書いているという話。この映画の監督である高橋伴明が自身の当時の姿をだぶらせながら描いているそうで、この主役の監督(奥田瑛二)の中年のエゴ丸出しの気持ち悪さと劇中で書いているシナリオのつまらなさは意図的にそう見える設定にしているセルフパロディなのだろうな、と思いつつ、やっぱりこれが枯れたダンディズムっていいたげで寒い。
高橋監督の教え子とかの女優の卵が主人公を翻弄するという女子校生を演じ、濡れ場も演じていが、翻弄される程の美少女では無くてどこにでもいそうな感じだけど、それはそれでAVでいう素人モノって感じで色っぽい。

あと、ストーリー上まったく不必要なこれぞ映画学校で教えそうな教科書通りのカット割りって場面がいくかあって、R−15だけど学生必見だと思いました。