最愛の子のグッチーのレビュー・感想・評価

中国で今も起きている児童誘拐の問題に迫った作品でした。

単純な映画なら、子供が戻ってめでたしで終わりますが、本作は子供を取り戻した側と取り戻された側のその後まで描いているところがこれまでにないところだったなぁと思いました。

誘拐された3年間で父も母も忘れてしまった子供が何とも可哀想で、ちょっとだけ是枝監督の「そして父になる」を思い出すような感じでした。

抑圧された中国社会の中で、現代も続くこういう問題を作品として取り上げるところがすごいなぁと思いました。