ぼっちザうぉっちゃー

たまゆら 卒業写真 第4部 朝 あしたのぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

4.3
泣きました。
かれこれ半年以上前の宣言通り、しっかり泣かせていただきました。
ラストで『卒業写真』は反則ですって。。。


父との記憶の場所、自らのルーツで過ごした、巡る季節の三周分。
温かな人々に囲まれて、新発見と再確認を繰り返した高校時代。
それは父のカメラの寿命とともに、幕を閉じる。
けれどこの町も、一緒に過ごした三年間も、消えたりしない。
別れを迎えた各々の瞳の輝きには、寂しさだけでない晴れやかな気色が確かに感じられた。

向かう先がどこなのか、どんなところなのかは分からない。
すべては、行く先の書かれていない切符。その空白はいかようにも埋められる。
けれど、「竹原から」の文字が消えることは決してない。
原点はいつも竹原で、すべてはそこから伸びる道の上。
振り返ればいつもそこにある、宝物であり、道しるべ。

そんな竹原を中心とする未来地図には
これからまだまだたくさんの「新しい」が広がっている。
新天地で、新しいデジタルカメラを手に、新しい風景のたまゆらを切り取っていくぽって。
そのあしたは
きっと大丈夫、なので



よし決めた。卒業までに必ず竹原に行く。
せっかくだから、写真を始めてみようかな。