イチロヲ

メガ・シャークVSグレート・タイタンのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
増殖したメガシャークの襲撃により世界秩序が崩壊寸前に陥っていることを受けて、特殊チームがロシアに隠されている巨大ロボットの捜索に出る。日本企業原案の巨大ザメ・シリーズ第4弾。低予算専門のアサイラム謹製。

「パシフィック・リム」と「進撃の巨人」のパロディが含まれているようだが、筆者は両方とも未鑑賞なので、指摘することができない。指摘できる範囲内だと、本作からは「初代ゴジラ」のエッセンスを感じ取ることができる。

メガシャークの殲滅を無計画のままに遂行しようとするチームと、有効な方法を探し出そうとするチームの齟齬。登場人物では、後者チームの指揮を執っている、東南アジア系の女性が印象的。「パッタイおごってあげる」と喋るので、タイ人の設定らしい。

巨大ロボットの開発者であるロシア人が、「ゴジラ」の芹沢博士と同類の思想をもったキャラ付けになっている。「分かってる人が作ってるな」と思わせられる展開ほど嬉しいものはない。「真剣にB級作品を製作する」という気概が伝わってくるところも良い。
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