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戦場ぬ止みのwigglingのレビュー・感想・評価

戦場ぬ止み(2015年製作の映画)
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三上智恵監督の新作は、沖縄にとって激動の年になった2014年を記録したドキュメンタリー。もちろん辺野古の新基地をめぐる問題についての。

前作『標的の村』はヘリパッドが設置される高江村を、かつて標的として想定された「ベトナム村」との関係で描いた作品でした。本作では、今の沖縄の状況を沖縄戦になぞらえて描いています。
沖縄戦は日本軍だけでなく一般市民までもが捨て石にされた戦いだったわけですが、いまの基地問題はそれと全く同じなんですよね。本土のために沖縄に犠牲を強いている。

本作でみられる映像は本土のメディアでは見ることができないものばかりです。是非多くの人に観て欲しいですね。国民を守る事が第一義であるはずの国が、国民に対して何をしているのかを。暴力装置としての国家の真の姿を。

印象的だったのは、なんといっても翁長新知事の誕生の瞬間のアガリっぷり。選挙結果にこんなに喜ぶ人々を初めてみたよ。これ見て辺野古に基地は絶対にできないなと確信したな。
あと、ヒロジさんの「民衆をナメてると大変なことになるぞ!」という言葉。沖縄県民の覚悟はハンパないからね、これ以上の暴力が続くなら本当に血が流れると思うよ。そうなる前に国は歩み寄る態度を示さないと、本当にとんでもない事になると思う。
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