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戦場ぬ止みのmuraのレビュー・感想・評価

戦場ぬ止み(2015年製作の映画)
4.5
沖縄・辺野古の米軍基地建設反対運動を追いかけたドキュメンタリー。反対派は、戦後70年たっても沖縄が「戦場(いくさば)」であり続けることから脱却しようとする。

やっぱりテレビからは真実は見えない。映画からも見えないかもしれないけど、テレビよりは見える。だからこそ、映画を見ないといけない。…なんてことを再認識させてくれる映画。

監督の三上智恵は、2年前の「標的の村」(号泣必至!)でもそうだったけど、明らかに基地建設反対派の側に寄り添う。ドキュメンタリーに客観性なんて要らない、言いたいことを言うだけってばかりに。

だから見る者は、心を動かされ、より深く知りたいと思うんじゃないかな。微妙に客観性を保とうとするテレビのニュース番組には絶対に真似できないことだなと。

汀間で漁業をおこなうおばあ。これまで建設反対の立場をとっていたけれど、補償金がすでに口座に振り込まれたから、もうこれ以上は撮影をしないでほしいと。「心が痛い」と言って涙を流す。

どうしてこうなってしまうんだろうね。

基地建設予定地の大浦湾に沈められるデカいコンクリートの塊。その下で押しつぶされるサンゴ。

総理、「美しい国、日本」が壊されてますよ…って言いたい。
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