90年代の価値観で制作してしまった銀行強盗モノ。
FBIと因縁があるダメパパ保安官(離婚まったなし)という設定がまーるで活きてこないシナリオ、内通者がいるのになーんも情報が吸えないダメ警察、電話ならなんでもハックしちゃうぜ有能ハカー、ザル過ぎる連邦銀行の警備、ラストはとりあえず撃ち合いさせとけババババーン。
一度見たの忘れてまた見てしまったけど、あまりのクソ展開に「これ見たことあったわ」と途中で思い出した。100円返せ
ジェラルド・バトラー自体まあそんなにしっかりとした作品のイメージはなく自分としてはホワイトハウス守るおじさんのイメージしかないが、こういう中途半端な役柄は見ていて嫌悪感が強くなってしまってダメだなあ。
ダメパパ設定全くいらないんだよね。FBIも何も絡んでこないし。となると、キャラが「有能だけどただの性格悪そうオヤジ」でしかなくなるので……。
ラストのドンパチのために、逆にそこまでの頭脳戦であった銀行強盗劇が、よりチープに感じられてしまう。頭脳どこいった。
突然おバカになるので、監督もうこれどうでもよくなったんだろうな、と。
もうね、逃走からのドンパチの流れは本当に酷い。ここが「待ってました!」の人もいるんだろうけど、この映画ではその展開は違うかな……。
おそらく本来のシナリオではもう2、3ひねりな逃走バトルがあってからのドンパチだったのが適当に撮影していったら中だるみ多すぎて長くなって終盤の展開変更せざるを得なくなったのでは。
見せ場もほとんどないのにこんだけで2時間あるし。
オチはなんかどうでもいい。蛇足。