ドラン作品の中で未鑑賞作品だったので、恵比寿ガーデンシネマのリニューアルオープン記念「ドランspecial collection」にて鑑賞してきました。
まず私はロランスのレビューにも書きましたが…
久々にドラン映画!
家族間の絶妙なギクシャクした空気感とか、言い争いとかの描き方がほんと上手いんだよね〜語らずに画で魅せるのが好き
レア・セドゥとかギャスパー・ウリエルとかすごい豪華なキャスト陣…
個々の人間性や人間同士の距離感は生々しく、映像は柔らかで美しい。そのバランスが絶妙だった。グザヴィエ・ドランはやっぱり天才だと思う。
ここまで自然な会話劇は滅多にない。言葉の一つ一つが活きているのに…
いま振り返ってみれば、大学に入るまでの私の世界にいた大人たちはほとんど映画のままだった。
繊細さも教養も向上心もバカにされ、自尊心を持つことが恥ずかしいこととされていた。頭のおかしい人、気取っている…
ルイの繊細なところが垣間見れる所と家族なのにアンバランスな所が絶妙で良かった。
家族を愛していても全てを理解はできない。
家族は結局は他人だと思ってる。
アントワーヌとの会話シーンが凄く刺さっ…
このレビューはネタバレを含みます
物語の序盤から
涙が零れ落ちる
疎遠だった
次男との再会を
皆で祝っているような
慰め合っているような
家族のぎこちない戯れ
死期が迫っている
知ってか知らでか
見て見ぬ振りか
台所で家族一同…
誰が察して誰が知って誰が知っていないのか。
家族の絶妙なバランスの悪さと時折笑顔になるタイミングが奇妙なほどリアル。
時折挟む大音量の音楽と画面の明暗で、全く集中力も切れない。すごく長い会話のシーン…
先月3年ぶりに実家に帰省したばかりの私には真に迫るものがあった。
冒頭「私の家にはドアがない。家は救いの港じゃない。」と歌が流れてもうそれだけで掴みはオッケーでした。
山田洋次が撮ったら「男はつ…
©Shayne Laverdière, Sons of Manual