このレビューはネタバレを含みます
物語の序盤から
涙が零れ落ちる
疎遠だった
次男との再会を
皆で祝っているような
慰め合っているような
家族のぎこちない戯れ
死期が迫っている
知ってか知らでか
見て見ぬ振りか
台所で家族一同…
誰が察して誰が知って誰が知っていないのか。
家族の絶妙なバランスの悪さと時折笑顔になるタイミングが奇妙なほどリアル。
時折挟む大音量の音楽と画面の明暗で、全く集中力も切れない。すごく長い会話のシーン…
先月3年ぶりに実家に帰省したばかりの私には真に迫るものがあった。
冒頭「私の家にはドアがない。家は救いの港じゃない。」と歌が流れてもうそれだけで掴みはオッケーでした。
山田洋次が撮ったら「男はつ…
話せない話。
すぐにギスギスする親密な空間で母、兄、兄嫁、妹、そして自分。カメラは光を捉えながら、細かくて柔らかな対象を写しこみ、何度も切り返して青い瞳の人物たちをクロースアップする。とても瞳が美…
なんかまたドランがカッコつけた意味深なタイトルつけとるやないか、っていうのと、ジャケ写の雰囲気から、スタイリッシュなSFかなんかだろうか? と思って見始めたら、あまりにも予想外な内容で、正直、中盤す…
>>続きを読むこれでもかという程の映像美と顔のクローズアップ。(照明の当て方が良すぎる)
会話、会話、会話…そして表情の演出…‼︎
5人の愛憎のぶつかり合いと、12年の月日がもたらしたそれぞれの孤独。
いや…
家族で住む家は、この世で最も暗いブラックボックスだ。新しい刺激は少なく、問題が起こったとしても第三者や法が家庭内に入ることは難しい。家の中で傷ついた時、癒される場所はない。
人生どこかのタイミン…
©Shayne Laverdière, Sons of Manual