誰が察して誰が知って誰が知っていないのか。
家族の絶妙なバランスの悪さと時折笑顔になるタイミングが奇妙なほどリアル。
時折挟む大音量の音楽と画面の明暗で、全く集中力も切れない。すごく長い会話のシーンですら、全てを聞いてしまう。
兄が車の中で聞きたかったことは何か、友の死をあのタイミングで伝えた理由はなにか。
母がスイーツに夢中な中、外が気になるカトリーヌ。最後に言わないでくれとカトリーヌに伝える主人公。
兄の癇癪に嫌な気持ちになっていたが何もわかっていない妹母に嫌悪感が出てしまうラスト。
兄の拳の傷は仕事のものか、それとも……
素晴らしい映画。
だけど一生考えてしまう。