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たかが世界の終わりのaonecoのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
4.3
久々にドラン映画!

家族間の絶妙なギクシャクした空気感とか、言い争いとかの描き方がほんと上手いんだよね〜語らずに画で魅せるのが好き

レア・セドゥとかギャスパー・ウリエルとかすごい豪華なキャスト陣の演技も流石。

アントワーヌウザすぎ

色々と考察出来る内容だった。
ルイにどうしても感情移入して見てしまうため、家族があんな感じだから家出したんだと思うけど、ルイにも少し問題があるように感じた。
劇中で母マルーティーヌが特にルイを特別視していて、家を仕切るのはルイが適任だと思っていたり。しかし、家出して成功しているルイに比べ、長男にも関わらず母に認められず田舎で過ごすアントワーヌからしたら母や妹、妻にさえも人気者?のルイには苛立ちを感じるのも無理はない。アントワーヌの拳の傷はDVしてるって事なのかな?ただ、死期を悟っていて、今更家族の事に口出し出来ないルイは黙って家を去る。鳩時計の比喩がルイを暗示している。
みんな薄々気付いているのかもしれないが、1番ルイの事を案じているのはカトリーヌだと感じた。


▪2023年鑑賞84本目
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