sally

たかが世界の終わりのsallyのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
4.8
誰にもこの愛は奪えない。

不揃いの愛がぶつかり合う息が詰まるような家。12年の空白は最後の告白を許してはくれない。楽しく過ごしたい母、兄を知りたい妹、弟を受け入れられない兄、真実を知る兄の妻。幸福な日曜日はもうここにはない。

居心地の良い不幸より、幸せを選べ。

理解できないけど愛してる。長い不在の間も家族の誕生日には必ず絵葉書を送った。あなたがくれた時間が怖いの。沈黙を避けるように絶え間なく話し続けることは、得体の知れない真実の拒絶であり、愛でもあった。いつものように今日が終わる、これが最後だとしても。ギャスパー・ウリエルを偲んで。
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