sakura

たかが世界の終わりのsakuraのネタバレレビュー・内容・結末

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

何の前情報もなく鑑賞。 
はじめに、フランス語の語りが心地良いと感じた。
冒頭の語りで、僕の死を告げるために帰る決心…という部分で、私は本当の死だとは思わなかった。
何らかの問題を抱えて家族を捨てて(離れて)生きてきた主人公が、自分らしい人生を本当の意味で生きなおすために、カミングアウトをしに帰るのだろうか…などと想像していた。

家族のそれぞれの思い。
それぞれの立場や現実。
自分の人生を生きるために家を飛び出した次男とそこで生きるしかない長男の病的な態度。なんとか表向きだけでも平穏に過ごそうとする母親。全てがリアルだと感じた。
自分だったら、ゲイとして家族と離れて生きている自分がこの家族をこんな風にしてしまったのかもと、心を痛めるかもしれない。
でも、どんな人生を生きても、やはり家族の存在や影響はとても大きいと改めて感じた。
食事どれも美味しそうだった。
デザートを食べながら、ほら、早く打ち明けて!今でしょ!って何度も思ったけど結局…
見て消そうと思ったのにとっておいてまた数年後見たいと思った映画だった。
sakura

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