弟が帰ってくる。
浮き足立つ家族。
そこに嫉妬を交えた物語。
相変わらず表立って状況を説明しないドラン。上映開始前に、ドランの映画だから、これはドランの映画だからと自己暗示をかけて観ました。今回は腕の立つ役者ばかりで、演技で感情を伝えるのがうまかったです。特に表情や目線から嫉妬、怒り、唖然、愛が伝わってきました。
12年ぶりの弟の帰省に浮き足立つ家族に嫉妬する兄。周りが喜んでいることにイラっとしながら、イラっとしてる自分にもイラっとしてしまう。家族の一喜一憂が鼻につき。。。実際にはありそうで、映画としては見たことがないようなシチュエーションでした。
家族が険悪になりながらも、光をうまく取り込んだシーンを挟むことで重くなりすぎないで見続けることができました。今作ではピントと前後にずらすシーンが多く、またカメラで遊んでる！？と思って楽しく見ることもできました。
