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たかが世界の終わりのempのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
4.5
試写会にて鑑賞。

持っているものは同じ”愛情”
でもそれぞれの持つ”愛情”が違う形をしたピースで、パズルはうまくはまらない。

ラストは一見すごく悲しい光景に見えるけれど、本当はそれぞれの深すぎるが故に時に刃を向けてしまう強い愛情がぶつかり合っていて、1番あたたかい瞬間でした。

ピントとボケの使い方があまりにも巧妙で、音楽の入るタイミングから色味から、全てドランの作り出す唯一無二の世界観。

兄との車のシーンが好きだった。

「居心地の良い不幸より、幸福を」
だからこそ、”たかが世界の終わり”だ。
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