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たかが世界の終わりのayukaのネタバレレビュー・内容・結末

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

体感時間、30分。何から書いていいやら、わからぬ。ドランの作品だから自分の中の評価は過大評価かもしれない。この監督は今までの彼のどの作品とも違うものを作ってきた。

終始心臓がドキドキしていて言葉に往復ビンタくらってるみたい。分かりあおうとするのに分かりあえない、だんだん自分も嫌になるほど言葉が乱暴になる。そんなことって崩壊した家族にはあるんじゃないでしょうか。

みんながこの家族に対して既視感を覚えるか、とかそういうことは分からないけれど、少なくともこんな感じの時期もあった家族や親類の中で育った私にとってはデジャブのような感じだった。ドランは一体どんな家庭で育ったんだよ!彼は本当に、描きたくない感情を描きまくり表現しまくるから、すごく恥ずかしいし、隠したいと必死なのに、それが隠せない状態にあるような気分になる。

今回も描かれる母と子たちの関係。ドランの母の描き方への共通がたくさん。わかる、わかるよ。

今回は言葉にも画面にも同じくらいの重要さが含まれていると思ったけど、セリフがとにかくめまぐるしくて、なんか言葉が字幕だとスッと入ってこなくてフランス聞き取れる人間に一瞬でいいからなりたかったわ。この映画に関しては吹き替えつくってもいいと思ったくらい。

ドランは感情の表現者です。すばらしい。

こんどはドランの原案から映画つくってほしいなー!!!
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