ishii

たかが世界の終わりのishiiのネタバレレビュー・内容・結末

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

恵比寿ガーデンシネマで酒を飲みながら鑑賞しました。
楽しかった〜

結果からいうとあんまり愛を感じなかった…。
壊れかけの家族という設定に感情移入できなかったのか、マミーほど愛を感じず、ずっと下の暗いところでぐるぐるしてる感じ、幸せの絶頂がなかった(強いていうならばノマノマイェイ過去のシーン?)から、あんまり差による辛さがなかったかなって思う。

とにかく兄貴が狂人。トムアットのパワー系兄貴とは異なる口先系狂人だった。いや、弟に対する劣等感や何かの矛先にされることへのストレスはわかるが、終始無茶苦茶だからなんなんこいつってなってしまった。なんなのあいつ。

でも演出は凄くて最後はそれで圧倒された。ストーリーというよりも音とか光とか展開とかの演出が良かったなぁ。演出で押し切った感じがした。まぁ戯曲原作だから、やはりドラン自体は天才だった。
ドランが前になんかのコメンタリーで言ってた、「映像に語らせれば台詞は最小限でいい」的なこと?が成されつつも、いつもより台詞が多く会話劇だったなぁって思う。ていうかそういう映像よりもむしろ会話が主だった。それが前の作品との違いなのかなぁとか思いました。情報量が多い。中盤クッソ眠くなった。

愛を感じなかったと言いつつも、(ドラン作品だから)という理由で、「これこそが愛なのだ!そうなのだ!」と解釈することはできるけど、観てる途中観た直後にそれを感じなかった自分の感受性にがっかり。

『たかが世界の終わり』というタイトルは類を見ない神邦題だと思う。好き。
パンフ買ったので読みます。
ishii

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