ｱﾆﾒ映画として観ればきっと映像や声優,音楽のｸｵﾘﾃｨは高いんだろうと思う。普段はあんまりｱﾆﾒ映画観ないから分からないけど…。だけどやっぱり原作の世界観には勝てないな。なんかﾜﾄｿﾝもｲﾒ-ｼﾞと違うし。話も全然違う。中途半端にするならもう少し細かく描いて長めの作品にしても全然良かったのに…。そしてﾜﾄｿﾝとﾌﾗｲﾃﾞ-の関係性が伊藤計劃と円城搭と被って見えてしまうよね。生者と屍者。生前の意思を継ぐ…的な。周りから狂っていると言われながらも最後まで友情を貫き,魂の存在を証明する事に全てを賭ける。いや,伊藤計劃と円城塔の間に友情なんてあったのか⁇伊藤計劃が生きていたらこの作品をどう思ったのかな。原作ではﾜﾄｿﾝとﾌﾗｲﾃﾞ-の生前の関係なんてなかったし,無駄に「友情」を描いていて本来の「魂」についてが薄くなってるのが残念だ。個人的にはﾊﾞ-ﾅﾋﾞ-の生命に関する考え方が面白かったのに…。「生命とは性行為によって感染する致死性の病気」って無駄に納得してしまう。
そして生者のﾌﾗｲﾃﾞ-と屍者のﾌﾗｲﾃﾞ-の違いはﾏｽｶﾗを盛っているかどうかの違い。まぁ目力を描きたかったんだよね,きっと。
