いも

ハーモニーのいものネタバレレビュー・内容・結末

ハーモニー(2015年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

トァンの調和に違和感を感じる思考は正常だが、ミァハの行動と思想の変遷には納得がいかない。
判断するには映画だけでは情報が足らないようだが、正直深追いする程の魅力は感じない。

脅迫によって自殺や大量死する程の脆弱な人間に興味が持てない。
それらの人間を意識のない調和の世界に連れて行きたがる、自己が人類にまで肥大化しているミァハがよく分からん。
他人との境界線を喪っている。
私の中では整合性のつかない話となっている。
大体の悪役は境界を喪った善意の押し付けなので、ミァハも御多分に洩れず。

レイプによる憎悪の発露は理解できるが、そこから調和を人類に施したがる欲求に至る経過が不明。脳を弄られた事による変容なら、患者はある程度看護下におかれた方が良い筈だが、何目的でチェチェンにいるんだ?自由行動を許されている謎。

見た目の美を追求し過ぎていて、肌に合わない。表情が乏しいので感情トレースしにくい。
美少女を何でもかんでも百合表現にするんじゃないよ。飽き飽きしてる。

人類が存在する理由をもっと深くまで考えたら別の答えに辿り着く筈なのだが、「ミァハ頭いい」と散々言わせてもこの程度か。知識を披露するだけだった。
「紙や貨幣を信じる」とかいい線いってたけど、その先に思考が進まなかったな。残念。

死だけがこの世界から逃れる唯一の方法、というのは、もー超〜短絡的(そして厨二病)。でもまあここまで行き止まりになってる世界では、そう受け取っても仕方ないね。
いも

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