救済P

コードギアス 亡国のアキト/第4章 憎しみの記憶からの救済Pのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

酷くテンプレ的になってしまった

兄弟の確執、主人公の制御できない力、敵の光堕ち、わかりやすい悪、などなど、THE・王道RPGなテンプレートをなぞるシナリオ、要素で構成されている。

アキトの兄が謎にルルーシュみたいなギアスを使うことができるっぽいことに加えて目的が皇帝の殺害とテレビアニメ版では主人公であったルルーシュのポジションにヴィランをあてがうことでコードギアスに新たな側面を加えようとしていると読めなくもないが、本来ヴィランに位置づけられる思想を持ったキャラクターを主人公にあてがったことでピカレスクロマンが成立していたテレビアニメ版を王道に戻しているだけなので亡国のアキト固有の面白さが見えてこない。

一応といった感じでルルーシュとスザクも登場するが登場シーンはごくわずかで4章ではシナリオに絡まない。

戦闘シーンでは2足歩行のナイトメアがメインとなり、1から3章の縦横無尽に動き回る奇抜な戦いは見られなくなったが、代わりに武芸の達人と言わんばかりに人の動きの妙を得た立ち回りがなされている。

3章まではルルーシュたちがどのようにしてシナリオに絡んでくるかのか、アキトたちが何を捨てて何を選び取るのか楽しみにして観ることができていたが敵の目的の判明や光堕ちなど最終決戦に向けた地固めがなされていく中で亡国のアキトシリーズの天井も見えてしまったように思う。最終章で裏切られたい。
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