映画としてのおもしろさより、事実として大切な内容だった。
自分では明らかに異常を感じるのに、検査で異常が出ず、精神科へどうぞ、という診断を受けて驚いたことは私にもある。
通り一遍の検査結果だけを見て、患者の主訴を見ず、何ともないのにうるさい厄介な患者だと見なされて隔離されることはあってはならないけど。
周囲に迷惑をかけるような状況になってしまうと、みんなに病院に閉じ込めておくことを望まれるようになってしまう。
自分の周りにそんな人が出たら、病気のせいだと信じて支え続けることができるのか？自分がそうなったら、何とか治るはずだと信じて訴え続けることができるのか？
きっと難しい。
この話は、信じ続ける家族や恋人と、理解ある職場に恵まれた奇跡的な例だと思う。それが他の人の治療にも繋がっていることは素晴らしい。
