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500ページの夢の束のunepistのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
3.5
自閉症で重度のコミュニケーション障害があり、施設で暮らす女の子ウェンディが、大好きなスタートレックの脚本コンテストに応募するために、愛犬と旅に出るロードムービー。
旅先で出会うのは優しい人ばかりではないのだけれど、たくさんの出合いに助けられながら、ウェンディがアクシデントを乗り越えて成長していく姿を見守る物語。それが成り立っているのは、登場人物の誰よりも、視聴者がウェンディの見えている世界を理解できるように組み立てられた脚本の功績が大きいはず。
これを褒めるべきかは難しいが、発達障害児の常同行動や固執行動などといった細かな演出のリアリティが、ファンタジー的な主人公の振る舞いの非リアリティさをリアルに変えている。スタートレックの知識は必須ではありませんが、クリンゴン語が判るとより楽しめるかも?
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